ジアニスト・手の消毒やうがいは安全?詰め替え20Lなどの定価や価格
ジアニストとは?製造元は日本のエスエーシーラボ
ジアニストとはなにか、手指の消毒やうがいの安全性と希釈濃度別の使い方、空スプレーボトルや詰め替え20Lや超音波噴霧器付きのパーフェクトセットなどの定価や通販価格、さらに口コミ評価まで紹介します。
ジアニストとは水と塩を電気分解して作り出した微酸性次亜塩素酸水溶液で、製造元は日本の福井県にあるエスエーシーラボ株式会社(SAC Labo)というメーカーです。
成分となる原料は水、塩化ナトリウム(食塩)と二酸化炭素だけですが、「微酸性次亜塩素酸水溶液」というのがわかりにくいのでまずは解説していきましょう。
もくじ
微酸性次亜塩素酸水の成分・原料
製造方法は浄水した水に高純度の塩を使い、食塩水(塩化ナトリウム水溶液)を作り、それを電気分解。まずは高濃度の電解次亜水を作ります。
電解次亜水とは次亜塩素酸ナトリウムが主成分。通常の次亜塩素酸ナトリウム液が非常に強いアルカリ性ですが、ジアニストは弱アルカリ性で低濃度に調整されます。
炭酸ガス(二酸化炭素)をマイクロバブル発生ノズルに通して水素イオン濃度を調整。中性に近い微酸性(pH5.8前後)の次亜塩素酸を主成分とする微酸性次亜塩素酸水溶液が作られます。
ジアニストの安全性は?手指の消毒・うがいに使える?
次亜塩素酸水は細菌やカビ・ウイルス(ノロウイルスやインフルエンザ)への反応も早く、有機物に触れると水に戻る性質があるので、除菌水として安心と言われています。
食品添加物としても指定されているので、皮膚や粘膜を傷つけることが少なく、薄めて口に入れても安全という認識です。
しかし、ジアニストのメーカー、エスエーシーラボ株式会社では、ジアニストを決められた用途以外に使用しないように注意しています。
用途のなかには「手指の消毒」「うがい」は含まれていません。しかし、危険だから使ってはいけないという意味ではないんですね。
ジアニストは「雑貨」としての販売のため、「手指消毒」では広告できない
医薬品、医療機器等の法律では「手指消毒」として広告が許可されているのは「医薬品」や「医薬部外品」のみです。
ジアニストはこれらではなく「雑貨」として販売しているため、法律上、広告としては言えないわけですね。
でも、現実的には手の消毒に使っている人は多く、なかには「うがい」で使っている人もいます。
メーカーとしては、推奨できないけれど「手指に対して穏やかな微酸性の成分なのでご安心ください」という、ちょっと奥歯に物がはさまったようなニュアンスになるわけですね(笑)。
つまり、危険はないけれど、自己責任でお願いしますということでしょう。
実際に口コミ評価を読んでみると、手指消毒やうがいに使っている人は多いですが、心配な人は10倍希釈よりも薄めにして様子を見ながら使っているようです。
とくにうがいで使う場合は、刺激を感じたり、口の中が荒れたりする場合もあるので、かなり薄めの濃度で使うことをおすすめします。
金属・衣類・人体への危険は
金属・衣類・人体への危険はどうでしょうか。エスエーシーラボでは「金属・樹脂・ゴム等を変質させる可能性があるため、使用後は水拭きしてください」と呼びかけています。
次亜塩素酸水は一般的に衣類が色落ちしたり、金属が錆びたりという心配も少なく、人体の皮膚や粘膜を傷つけることもないとも言われています。
とはいえ、「色物タオルに半希釈のジアニストがついたら白く色抜けした(口コミ評価参照)」という例もあるので、生地によって、また濃度の濃い状態では注意する必要がありそうです。
また、数は少ないですが、「希釈して超音波加湿器で使ったら喉に違和感があった」という人もいます。
そのため、初めて使用するときには10倍希釈よりも薄めで試験的に使ってみて、題がなければ10倍希釈で使ってみると安心です。
ジアニスト・原液から希釈濃度別の使い方
ここで厚生労働省推奨の次亜塩素酸水の用途を紹介します。
汚れがひどい場合は約200PPM
拭き掃除をする場合は約80PPM
流水でかけ流す場合は約35PPM
いずれも「ヒタヒタになるまで」使うという条件なので、使用料は多めということですね。
次にメーカー推奨の原液での用途と濃度別の用途をまとめてみましたので参考にしてください。
500ml換算での濃度比率 | 除菌・消臭対象 | |
原液 | ジアニスト500ml | 吐しゃ物・生ごみ・カビ・使用済みオムツ・トイレ・ペットのトイレなど |
2.5倍希釈 (200ppm) |
ジアニスト200ml 水300ml |
包丁、まな板から台所まわり・エアコン・浴室 |
5倍希釈 (100ppm) |
ジアニスト100ml 水400ml |
車内・タバコ・リビング・靴や下駄箱まわり |
10倍希釈 (50ppm) |
ジアニスト50ml 水450ml |
赤ちゃんの哺乳瓶・介護用品・おもちゃ・ペットまわり・衣類・切り花・超音波加湿器 |
ジアニスト用スプレーボトルは携帯用10ml・500mlがある
ジアニスト用空スプレーボトルは携帯用のペンタイプ10mlが人気で、家庭や職場などで使うタイプでは遮光タイプの容器とミストタイプの500mlがあります。
ジアニストは空気に触れたり、光に触れたりすると濃度が落ちるため、遮光性のあるボトルになっています。希釈した液は2週間が消費期限です。
ジアニスト詰め替え20Lなどの定価と通販での安い価格帯
ジアニストの最安値価格は日によって変動がありますが、ひとまず記事をアップした今日現在(2020年9月13日)を参考にして掲載してみました。
エスエーシーラボ株式会社のホームページにあるメーカー希望小売価格を定価の目安として掲載しました。
ネットの情報にはこれより若干安い希望小売価格もありますが、9月13日のホームページを基準としています。とくに表示がないものは「なし」としています。
容器と容量 | 定価(税込価格) | 記事アップ日現在の 通販最安値(税込価格) |
ジアニスト用 携帯用ペン型空スプレー10ml |
330円 | 330円ほど |
ジアニスト用 遮光空スプレーボトル500ml |
550円 | 550円ほど |
ジアニスト用 遮光空スプレーボトル500ml (ミストタイプ) |
1,320円 | 1,320円ほど |
ジアニスト2,500ml | 1,980円 | 1,980円ほど |
ジアニスト2,500mlの 4袋セット(10L) |
7,920円 | 4,510円ほど |
ジアニスト20Lボックス | なし | 5,500円ほど |
ジアニスト2.5L 超音波噴霧器セット (パーフェクトセット2.5L) |
なし | 13,288円ほど |
ジアニスト20L 超音波噴霧器セット (パーフェクトセット20L) |
なし | 17,380円ほど |
ジアニストパウダータイプ40g (500ppm・56リットル分) |
1,980円 | 990円ほど |
ジアニストはもともと定価(希望小売価格)1,000円ほどで購入できましたが、記事アップ日での価格は倍になっています。
新型コロナウイルスの影響で原価・資材・輸送費の高騰が生じているようですが、通販での実売価格はだいぶ落ち着いてきて、定価よりもかなり安く購入できますね。
パウダータイプが圧倒的なコスパの良さですが、袋タイプでもタイミングによってはお得に買える情報があります。
人気のために在庫は少ないですが、「ジアニスト2500ml2袋・空スプレーボトル付で税込3,300円、さらに2セット購入で噴霧器付セット」になるような販売店もあります。
また、4袋セットの価格でさらにもうひと袋サービスという販売店もあります。ふだんからまめにチェックしておいてくださいね。
お試しで購入するなら、500ml2袋セットあたりもおすすめです。
ジアニストの口コミ評価は?
実際に購入した方の口コミ評価を調べてみました。まずはマイナスポイントとなる点をあげてみます。
「ボックスは使いにくい。小分けパックの方が劣化も防げそうだし、形状的にも使いやすい」
「加湿器に入れて噴霧して使った。使い始める前から喉に違和感があり、日に日に喉の違和感と腫れが気になり、噴霧を止めると症状が消えた。私には合わなかった」
「猫のニオイや吐しゃ物の除菌のために購入。ニオイに効果はあるが、高騰しているのが残念」
「色物タオルに半希釈のジアニストがついたら白く色抜けした」
支持するレビューは以下の通りです。
「スプレーや加湿器に入れて猫のトイレ周りの掃除や消臭に使用。猫12匹の多頭飼育だが、環境衛生課の職員さん複数に『猫を飼っている匂いがしない』と言ってもらえた」
「販売されている次亜水の容量と濃度を比較したら、一番濃度が高くて容量が多く、コスパのいい商品がこれだった」
「除菌は目に見えないが、消臭は手に取るように分かる」
「トイレ掃除、子供の制服や通園バッグの除菌、加湿器に入れて使用。手洗い、うがいにも使っている。安く惜しみなく使えるので助かる」
「父の枕にスプレーしたら、加齢臭のついた枕の匂いが激減!」
「最初は恐る恐るだったが、歯磨き後に薄めたジアニストで口ゆすぎをしたらスッキリ。朝の口内の粘り気も減ってきて、とてもいい」
繰り返しになりますが、ジアニストは「雑貨」として販売しているため、「手指消毒・うがいに使える」とは法律上言えません。
危険がないとはいえ、用途以外の使用は10倍希釈よりも薄めから、様子を見ながら試してみてくださいね。