防災サイレンの種類・音のパターンの意味を知って備えよう
防災サイレンの種類・音のパターンには意味があるのを知ってますか?
防災情報の伝達手段のひとつとして防災サイレンがありますが、種類・音のパターンにはそれぞれの意味があります。
自治体によって種類や音のパターンが違うため、いざというときに慌てないように、サイレンの種類・音のパターンの意味をお住いの地域ごとに確認しておくのをおすすめします。
自治体によっては防災サイレンをシンプルにして、防災ラジオやメール配信の組み合わせで対応しているところもあります。
まずは防災サイレンの種類から解説しましょう。
防災サイレンの種類
防災サイレンは自然災害のほか、近年はテロや弾道ミサイル攻撃のお知らせまで追加されるようになりました。
自治体によってそれぞれが違う音のパターンで吹鳴(放送)される場合もあれば、たとえば避難指示と避難勧告が同じ音というように簡潔になっている場合もあります。
基本的にサイレンは「数秒間鳴る・数秒間(または1分)休止・数回くりかえす」というパターンで放送されます。
一般的にどの自治体でもこのリズムですが、休止する長さやくりかえしの回数が異なっています。
種類 | 意味 |
消防団の招集 | 火災が発生した時などに、消防職員や消防団員を召集する警報 |
大津波警報 | 大津波警報の発表を知らせるのが目的 |
津波警報 | 津波警報の発表を知らせるのが目的 |
火災警報 | 空気が乾燥し、強い風が吹いて火災が発生しやすくなった場合の注意報 |
避難勧告 | 対象地域の土地、建物などに被害が発生する恐れのある場合に行われる勧告 |
避難指示 | 被害が発生する恐れのある地域の住民に避難を呼びかける指示。危険の切迫度はいちばん高い |
緊急地震速報 | 地震発生後、大きな揺れが到達する数秒から数十秒前に発する警報 |
テロやゲリラなど武力攻撃に関する警報 | 特別なサイレン音が流され、防災行政無線、テレビ、ラジオ、広報車両を通して被害の情報、とるべき行動が伝えられる |
弾道ミサイル攻撃に関する警報 | 特別なサイレン音が流され、防災行政無線、テレビ、ラジオ、広報車両を通して発射情報や関係地域が伝達される |
避難を呼びかけるのは3種類
災害時における住民への避難の呼びかけには、「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難勧告」、「避難指示」の3種類があります。
「避難準備・高齢者等避難開始」ですが、避難準備はその名のとおり、災害発生の可能性がある場合に前もって避難の準備を行うことです。
高齢者や乳幼児などは、この段階で一般の人よりも早い避難が求められます。
「避難勧告」と「避難指示」では避難指示のほうが重要性が高くなります。
防災サイレンが鳴ったらテレビ・ラジオですぐ確認しよう
自治体によって防災サイレンの種類・音のパターンが違うのは、防災面において地域ごとに課題が違うことも関連しているようですね。
地域によっては津波だったり、河川の氾濫だったり、山間部なら火災予防の乾燥注意報だったりするため、その地域でいちばん注意しなければならない災害を知っておくのが重要です。
また、過去にその土地でどのような災害が起きたのかを知り、対策を立てておくことも防災には役立ちますね。
防災サイレンの種類とパターンをひとつずつ覚えるのはたいへんなので、サイレン(警報音)が聞こたら「なんだろう?」と考えるよりもテレビやラジオをつけて、最新の情報を入手するようにしてくださいね。