防塵マスクの花粉症への効果は?3Mマスクやひと工夫して防ぐ方法
防塵マスクの花粉症への効果は?3Mマスクやひと工夫して防ぐ方法
防塵マスクの花粉症への効果はどの程度なのか、花粉症の注意点や3M社の防塵マスク、ピッタマスク、マスクが合わない場合にどうしたらいいのかなどを解説します。
花粉症を引き起こす代表的なスギ花粉は、直径30μm(ミクロン)の大きさがあります。
もくじ
この花粉が大気中の水分を含んで膨張したあとに、PM2.5や黄砂などの大気汚染物質が接触すると破裂。
その結果、花粉の表面についている「Cry j1」と、花粉内部にある「Cry j2」というアレルゲン物質が放出されることに。
それらが人体内に侵入して抗体と結合することで、花粉症が発症するんですね。
花粉自体の大きさは先に述べたように約30ミクロンと大きいため、呼吸器系深部の肺胞に入り込めませんが、アレルゲン物質は1.0ミクロン以下(PM1.0)のため、簡単に肺胞にまで到達してしまいます。
とくに雨の日に花粉が水分を含み、その翌日に花粉が破裂してアレルゲンが放出されるため、花粉症の症状が悪化するケースがよくあります。
天気予報で花粉の飛散量が発表されますが、アレルゲンの量まではわからないだけに、雨の日の翌日には気をつけましょう。
通販人気の3m Vフレックスマスクとは
一般的なサージカルマスクは咳やくしゃみの飛沫の防止には有効ですが、あごや鼻の隙間から花粉が入ってしまいますね。
立体マスクも外気が入らないわけではないので、9割以上の外気を防ぐには防塵マスクをつけるのがおすすめです。
たとえば、通販人気の高いのが3M社(スリーエムジャパン)が販売している防じんマスクで、「3m Vフレックス使い捨て式防じんマスク 9105J-DS2」「3m 使い捨て式防じんマスク 8805-DS2」。
花粉だけでなく、PM2.5や粉じんの吸い込みも防ぐため、災害時にも使えます。
DS2は品薄で在庫切れのようですが、3M社ではN95(米国3M)やKN95規格に合格したマスクも販売しています。
DS2やN95、KN95の性能については、こちらで解説しているので参考にしてくださいね。
ポリウレタンフォーム製のピッタマスクも人気
ご存じの方も多いと思いますが、最近は薄い高性能スポンジでできた「ピッタマスク(PITTA MASK)」もありますね。
こちらは防塵マスクではないようですが、花粉症には高い性能を発揮するマスクです。
細かい穴を空ける特殊技術である「ポーラスフィルター技術」が使われていて、ポリウレタン素材が立体網目構造になることによって通気性が高く、息がしやすいマスクになっています。
こちらは「洗えるマスク」というのが最大の利点です。
製造元の株式会社アラクスの定価(希望小売価格)は3枚入で474円(税込521円)ですが、通販販売店ではちょっと価格が高めなのが残念ですね。
徹底するなら防塵マスクの下にガーゼマスクという方法も
どうしても顎の形によっては隙間ができてしまい、防塵マスクのサイズが合わないという人もなかにはいます。
また、花粉症の症状がひどい人のなかには、大きくあくびをしたときにマスクに隙間ができてしまうことさえ怖いという人もいます。
そのような場合の防御策として「防塵マスクの下にガーゼマスクをする」という二重の対策をとっている人もいます。
また、鼻に直接つける「鼻マスク」もありますから検討してみてください。
いずれにしても、マスク本体は数種類買って、自分の顔に合うメーカーのものを選ぶのがおすすめです。