消防記念日3月7日と春の火災予防運動のイベント・行事やイラスト情報
消防記念日3月7日と春の火災予防運動のイベント・行事やイラスト情報
消防記念日(3月7日)とはなにか、由来や歴史、連動して実施される春の火災予防運動のイベント・行事や告知用のイラスト素材に関する情報を調べてみました。
もくじ
3月7日の消防記念日とは、日本の消防に関する理解と認識を深めるために制定された記念日です。
11月9日を消防の日と呼ぶ人もいますが、正確には11月9日は119番の日なんですね。くわしくはこちらで違いを解説していますので参考にしてください。
「消防記念日」行事の由来は消防組織法の施行日
3月7日の行事「消防記念日」の由来は「消防組織法」に関連があります。
消防組織法とは、消防が完全に市町村の責任において運営、管理されることを規定した法律で、地方自治に徹した消防組織について規定した法律です。
これとは別に「消防法」もあります。消防組織法と消防法の違いは、消防組織法が文字通り組織の責任を規定しているのにたいして、消防法は主として防火に関する法律で構成されていることなんですね。
この消防組織法が施行された1948年3月7日にちなんで、この日の行事となりました。
原点はアメリカの「火災予防デー」
日本の火災予防運動はアメリカの影響を受けているといわれています。
1871年10月8日に起こったシカゴ大火から40周年にあたる1911年10月9日、アメリカ全土で初めて「火災予防デー」が行われました。
これは北米ファイヤーマーシャル協会の提案に基づき、火災予防の必要性を一般に認識させようという取り組みでした。
日本でも明治時代の後期になって「火の用心」のビラ配りや、防火講演会の実施などの周知活動が行われるようになりました。
その後、1927年3月7日に京都府丹後半島の北部でマグニチュード7.5の北丹後地震が起きます。死者と行方不明者を合わせて2,925人という大惨事を受けて、防火防災思想が高まります。
この年に設立された大日本消防協会(現日本消防協会の前身)による、防火防災思想の普及活動が地元の京都や大阪、兵庫、滋賀、奈良で始まり、活動は全国に広まっていくことに。
火災予防に関する講習やラジオによる広報、小学校での火災予防の講話、街頭での広報、チラシの配布、消防職員や警察職員による消防演習につながっていきました。
消防記念日のイベント・消防殉職者の方へ黙とうのある厳粛な式典
消防記念日のイベントは消防庁において式典が開催されます。式典は国歌の吹奏ではじまり、消防殉職者の方への1分間の黙とうが捧げられます。
そのあとに消防行政の発展に協力された一般の方々への表彰や、功労のあった職員に「特別功労賞等」が授与され、消防総監の式辞、来賓の祝辞、最後に東京消防歌の斉唱で終了です。
イベントというよりは厳粛な式典の要素が強いですね。
連動する「春の全国火災予防運動」のイベントとは
3月7日の消防記念日と連動しているのが、春の全国火災予防運動です。
毎年3月1日から3月7日まで、消防記念日を最終日とする1週間で設定されています(一部地域では日程のズレもあり)。
春の全国火災予防運動は、火災が発生しやすい時期だからこそ、防火対策を広く呼びかけて火災を防止。人命や財産の損失を防ぐことを目的としています。
出火原因別は「たばこ」「たき火」「こんろ」「放火」が主要なので、それらを防止する対策の啓もう運動がイベントの主体となっています。
期間中は全国各地で防火・防災に関するさまざまな行事(火災予防啓発イベント)が行われます。場所はショッピングモールのような場所で行われるケースが多いようです。
イベントは都道府県名で、1年間の行事は「消防記念日 一覧」で検索
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、中止となるケースも多かったようで、2021年も大きな告知はされていないようですね。
とはいえ、防火に対する正しい知識や技能の習得ができたり、お子さんの有意義な体験学習にもなるので、イベントが再開されたら参加してみてください。
「春の全国火災予防運動」のイベントを調べる場合には、お住いの都道府県名を入れて検索しましょう。
たとえば「春の全国火災予防運動 千葉県 木更津市」というような調べかたをすると、わりと出てきますから検索してみてください。
1年間の消防に関する行事は「消防記念日 一覧」に都道府県名を入れて検索すると出てきやすくなっています。
春の全国火災予防運動と同時期に「車両火災予防運動」も
春の全国火災予防運動と同じ、3月1日から7日にかけては「車両火災予防運動」も実施されます。
車両火災予防運動はもともと1951年4月24日、横浜市桜木町で国電(現在のJR)京浜東北線の電車火災により、死者105人、傷者81人という事故が起きたことがきっかけでした。
現在は消防庁と国土交通省の共同主唱により、電車だけでなく車両交通全般の関係者や利用者の火災予防意識を高める目的で開催されています。
具体的には駅舎、トンネルの防火安全対策、車両の内燃機関、電気系統等の点検整備、自動車などのボディカバーにおける防炎製品の使用促進、危険物品や有害物品の安全輸送の励行、車両からのたばこの投げ捨て防止といった点が重点実施要綱となっています。
車両火災の火災原因は、点検・整備の不良のほか、火気取扱いの不注意による失火がほとんどです。
そのため、初期消火、通報、避難訓練はもちろん、消火器設置、自動車などのボディカバーにおける防炎製品の使用促進といった活動が重点的に行われています。
家庭における放火防止対策とは
先に述べたように、出火原因のおもなものは「たばこ」「たき火」「こんろ」「放火」です。家庭における放火防止対策としては、まず火災報知器の設置と点検があります。
そのほか、とくに気をつけたいのが放火防止。「放火は夜間から明け方に特に多い」そうです。そのため、自分でできる放火防止対策がいくつか示されています。
・家のまわりに燃えやすいものを置かない。ゴミは前の晩から出さず、指定の日時に指定の場所へ出す。
・車やバイクのシートは防炎製品を使う
・郵便受けに新聞やチラシをためない
・防犯灯などで家の周りを明るくする
・物置、車庫、空家などは必ず施錠しておく
・長期間の不在では近所の人に声をかけておく
消防記念日のポスターに使うイラスト素材は?
関係者の方で、消防記念日のポスターに使うためのイラスト素材をお探しの方も多いですね。
消防記念日のイラストに使える素材は総務省消防庁のホームページからダウンロードできます。
全国消防イメージキャラクター「消太」のいろんなパターンのイラストがあり、手早く作成したいときに便利です。活用マニュアルを読んでお使いください。
オリジナリティを出したい場合は、無料で写真やイラストが使えるサイトもあります。
本サイトでも使わせていただいていますが、広報や教育素材で写真やイラストを使いたいときに便利なのでこちらをチェックしてみてくださいね。