ローリングストック収納・日用品や備蓄品を管理するアイデアを紹介
ローリングストック収納・日用品や備蓄品を管理するアイデアを紹介
非常食や備蓄品を日用品として消費しながら補充していくローリングストック。それなりの量になるために保管場所が悩みどころですね。
そこで、多くなりがちな物をどんな場所に保管・収納するべきか、管理アイデアを紹介します。
収納のコツは防災用品を3つに分けて管理すること
防災用品を収納するときには「貴重品」「一次持ち出し品」「備蓄品」に分けるのがコツです。
貴重品は財産や命に関わる通帳・印鑑・財布・健康保険証など。持病のある人は自分が必要な薬のメモやお薬手帳もいっしょにしておくと便利です。
貴重品は家の中でも目につきにくい場所に保管していると思いますが、いざというときには一次持ち出し品の中に入れて避難します。
一次持ち出し品とは、避難所に移動するまでに必要な非常持出袋に入れる品物です。
リュックの中には最低限のものを入れておき、避難所で配給が始まるまでの短い時間を過ごすために使いましょう。
非常持出袋に関する情報はこちらで紹介しています。
備蓄品は自宅で待機できる状況のときに使うものです。
一次持ち出し品と備蓄品を分けずにいっしょにしてしまうと、リュックに大量の水や食料を入れることになり、重すぎて移動しづらくなります。
どうしても心配ならしかたありませんが、火災、津波、水害といった緊急避難が求められているときに重い荷物は役に立たないことも覚えておいてください。
東日本大震災で津波から助かった人たちはリュックも背負わず、高台に走って逃げた人たちだったんですね。
一次持ち出し品など「防災用品の備蓄リスト」は別記事でくわしく紹介します。
防災用品の保管場所、実例からするとどこがいい?
防災用品の保管場所は一軒家とマンション、間取りによっても各家庭で違いますが、理想としては3つに分けた防災用品を自分の生活に照らし合わせて、どこに置けばいちばん便利かを考えて置いておくのが一番です。
場所別にどんなものを置いたらいいのか、実例として紹介されているものを調べてまとめてみました。
玄関・靴箱
玄関先や靴箱などには、すぐに逃げる時に持ち出すための「一次持ち出し品」を置くのがいいでしょう。
また、通勤、通学、職場、買い物先で突然被災することも考えられます。
外出先でなにかあったときのために、必要なものを入れた小型で軽い「防災ポーチ」をカバンに入れて置けば安心ですね。
防災ポーチを玄関先に置けば、持ち帰ってすぐに収納できます。
寝室やベッドサイド
就寝時に災害が起きる可能性もあるので、ベッド周辺に貴重品や一次持ち出し品を準備しておきましょう。
さらに、深夜の災害も想定して一次持ち出し品以外の水や食料、防寒・防暑対策グッズやLEDランタンなどもまとめて置けば役に立ちます。
高齢の方の場合、ふだんから寝付けないときのためにラジオや、深夜にトイレに起きるときの懐中電灯も必要ですからまとめておくのもいいでしょう。
キッチン
キッチンは食材のローリングストックを一番活用する場所なので、ほかの場所に分散させても、ある程度はキッチンに置くことになります。
安全を考えて高いところには落ちてきたもケガをしない軽い物、低いところには重い缶詰やペットボトルなどを置きましょう。
トイレ
トイレは突っ張り棒を使って、ティッシュペーパーやトイレットペーパーなどを備蓄しましょう。
トイレで突っ張り棒を使うときの注意点などはこちらで解説しています。
石鹸や洗剤などの置き場所にも便利で、芳香剤が入っているものなら置いただけでトイレの臭い消しになりますね。
トイレに置くこれらの備蓄品は、必ず便器の上のスペースに置くようにしてください。
災害時、とくに地震のときには便器の水があふれることがあります。床に紙類を置いておくと、せっかくの備蓄品が水浸しになってしまいます。
階段下の収納スペース
階段下が収納スペースとして使える場合には、水などの重い備蓄品を置くのに利用しましょう。
古い物は手前に、新しい物を奥に置くようにします。
また、このような広めのスペースで防災用品を一括管理する人もいます。
特大ポリエチレンボックスを購入してその中に備蓄品を入れておき、ボックスの上に一次持ち出し品のリュックを家族分載せておくという方法です。
人気の無印ボックスを含む備蓄アイテムに関してはこちらで紹介しています。
ボックスにローリングストックの食品も入れておく場合には、賞味期限がわかるためのメモを書いた札をつけておいて、チェックしながら消費するといいでしょう。
車庫、ガレージ、物置
車庫、ガレージ、物置などには水などの重い備蓄品や大きめの防災用品を置きましょう。
ただし、車庫やガレージが地面よりも低くなっている場合は大雨のときに雨が流れ込んで水浸しになってしまいますから避けたほうがいいですね。
車の中
車の中には車での外出中に災害に遭う場合を想定した防災セットを準備しておきましょう。
毛布、懐中電灯、靴下、防寒着などを衣装ケースに入れておくと、見た目もすっきりします。
防災用品でも便利でおしゃれなものが増えてきました。
いざというときには注文しても配達に時間がかかってしまいますから、時間のあるときにゆっくり口コミ評価などをチェックして、準備を進めてくださいね。