マスクでメガネが曇らないようにする方法・排気弁付き防塵マスクの対策も
マスクでメガネが曇らないようにする方法・排気弁付き防塵マスクの対策も
マスクでメガネが曇らないようにする警視庁考案の方法のほか、メガネの曇り防止対策がされているマスク、さらに排気弁付きで曇りにくい防塵マスクについて解説します。
眼鏡をかけた状態で新型ウイルスや花粉症対策でマスクをしていると、「自分の息で目の前が真っ白」ということはよくありますよね。
とくに車の運転中にメガネやサングラスが曇ると視界がぼやけてしまって非常に危険です。
マスクか眼鏡、どちらかをはずさないといけなくなりますが、私の個人的な体験では車で病人を病院へ連れていくときに、どちらもはずせないと思って困ったことがありました。
そもそもマスクでメガネが曇る理由とはなんでしょうか。
もくじ
マスクでメガネが曇る理由と対策
マスクでメガネが曇る理由は「結露」が起きるからなんですね。
寒い時期にはレンズが冷たい外気にさらされて冷えた状態になります。そこへマスクから温まった息が吐き出されると、温度差が大きくなって結露が発生します。
結露が起きない対策としては、呼吸によってマスクの中から漏れる息がメガネに届かないようにする必要があります。
警視庁考案の曇り防止方法
まずは警視庁が考案したメガネの曇り防止方法を紹介しましょう。
これは一般的なサージカルマスクの場合ですが、マスクの上部(ノーズワイヤーの部分)を1cmほど内側に折って装着する方法です。
「これだけでもだいぶ曇らなくなる」と解説されているので、完璧というわけではありません。
実際に私もやってみましたが、ノーズワイヤーの部分を鼻の形にしっかりと添わせないとうまくいかず、ふつうのマスクでは種類によってはうまくフィットしない場合もあるんですね。
曇り度は半減しますが、車の運転には心もとない印象でした。
このほかに、マスクの内側にティッシュペーパーを折りたたんで挟む方法もあります。
こちらも、マスクと鼻の間にすき間なくティッシュが合わないと、一部が曇ってしまいました。
これらの方法はなにも対策をしないよりはマシという程度で、車の運転や日常生活で早い動きが求められるようなケースでは危険なので、メガネを曇らせないためのグッズ(マスク用鼻パッド・曇らせない薬をしみこませた眼鏡クロス)との併用がいいようです。
メガネが曇らないマスクは
メガネが曇らないマスクとして人気があるのが、マスクそのものに曇らない対策をしてある「快適ガードプロ」です。
呼吸したときの息が上がらないように、マスク上部にノーズクッションをつけて鼻周辺からの呼気のモレを防ぐ仕組みになっています。
快適ガードプロは5枚入りで、今日現在の安い販売店での価格が税込1,000円ほどですが、まだ品薄状態が続いています。
一般的な評価からまずはマイナスを指摘する感想をあげてみます。
「曇りにくいのは確かですが、それでも曇るときは曇る」
「ノーズクッションの当たる部分に後がつきます」
「値段が高い」
「まったく曇らないわけではない」
支持するレビューは以下の通りです。
「立体タイプのため、マスクの布は唇に当たりにくく、呼吸はかなりしやすかった」
「花粉とウィルス対策で購入」
「眼鏡が本当に曇らない。花粉症のグラスをつけるのでこれがあると助かる」
「サングラスをかけたときもメガネの曇りを気にしないで視界良好」
「かけひももふんわりしていて太いので、耳も痛くなりにくい」
「顔に密着感を嫌う人にはお勧め」
「口元に空間があるのでしゃべりやすく、鼻の方に空気が漏れないのでお気に入り」
おそらく個々の顎の形状からくるフィット感の問題で、人によっては100%曇らないとまではいかないようですが、使い勝手はいいというのが一般的な評価のようですね。
「排気弁付き防塵マスク」で眼鏡が曇らない対策もできる
どうしてもメガネを曇らせたくないという状況なら、通気口から呼吸の蒸れを出してくれる排気弁付きの防塵マスクがおすすめです。
たとえば、3M社の「防じんマスク」はいくつか種類がありますが、DS2規格をクリアした防塵機能を備えながら、前にあるのれん型の通気口から排出する「排気弁付き防塵マスク」があります。
呼吸の蒸れが前から排出されるため、眼鏡が曇りにくくなっています。
呼吸も楽に保ってくれて空気感染も防ぐ高機能なので、花粉症やPM2.5対策、災害時の粉塵対策にも向いています。
防塵機能のDS2規格についてはこちらでくわしく解説しています。
3M社の「防じんマスク」は9105-DS2、8205-DS2、8805-DS2などの型番があり、DS2タイプの排気弁付きは10枚で3,400円から8,000円ほどで販売されています。
ちなみに、排気弁付きタイプでなければもっと安い製品もありますので、チェックしてみてください。